料理下手あるあるで、調味料は少数精鋭でいいものを使うようにしています。
実家では「みりん風」なる調味料が並んでいた気もするけれど、それは料理上手な専業主婦の知恵と割り切り、一応フルタイムサラリーマンの私は毎日使う調味料は少し奮発しています。
角谷文治郎商店 三州三河みりんについて
角谷文治郎商店は、愛知県碧南(へきなん)市で明治43(1910)年に創業。
日本の伝統的な製法にこだわり、より自然な栽培方法の原料を使用し、昔ながらの蔵の中で、素材の持ち味を大切にしながら、醸造・熟成に2年もの歳月をかけます。
原料は国産のもち米・愛知県産米から作られた米こうじ・同じく愛知県産米を自家蒸留した本格焼酎のみとなります。
上質な素材を惜しみなく使って、丁寧に作られたのがこちらのみりん。
みりんを使うメリット
みりんは料理に甘みや風味を加えて美味しくするだけでなく、照り・艶を与えて見た目もきれいに仕上げてくれます。
みりんに14%程含まれるアルコール(エタノール)は食材に調味料成分を浸透させるのを向上させたり、テクスチャーの改善、荷崩れ防止、食材のエキス成分が溶け出すのを防止したり、悪臭の消去、防腐、殺菌などの効果を与えてくえます。これに加えて、みりんに含まれる糖分による相乗効果により、さらに様々な調理効果が期待できます。
甘味の効果
コクのある柔らかで上品な独特の甘みが特徴。
煮くずれ防止の効果
加熱調理の際に発揮するアルコールの煮崩れ防止効果により、みりんを少し加えると料理の仕上がりもきれいに。
加熱によってでんぷんやたんぱく質が流れ出るのを防ぎます。
魚の煮付けの様に、みりん濃度の高い煮物を長時間加熱すると身がしまる効果があります。
消臭効果
アルコールの沸点は78.3℃と水の沸点より低いため、加熱調理時に食材の悪臭を消去してくれます。
コクと旨みを出す効果
上白糖に比べると上品な甘みがあるとともに、すっきりとしたコクがある。
料理にツヤと照りが出る
みりんに含まれる糖類は、砂糖に比べるとより多く、複数の糖が加熱されれて素材の表面に光沢のある膜を作り、素材の水分が外に出るのを防ぐため、美しいツヤと照りを食品に与えます。
他のみりんを使うとその差がわかる
昔はみりんってあってもなくてもいい=優先度は低い調味料と思っていたのですが、やはりお砂糖だけでは補えない、つまり甘み以上の風味や照りといった部分に十分に投資する価値があると分かって以来、三州三河みりんを愛用しています。
この渋いパッケージがスーパーの棚でひときわ光を放っている気がします。
なんだか色っぽい調味料なんですよね。