出汁...これまた料理下手にはハードルの高いものの1つ。さらっと料理本に出汁200mlと書いてあるけれど、それはいつどうやってとるんだい?と思わずにはいられません。それともみんなの家の冷蔵庫にはいつでも出汁があるんだろうか...と考えているうちになんだか億劫になってそのレシピを断念。
その一方で、特別なものを作らないにしても、毎日食べるお味噌汁ぐらい出汁をとって美味しくしたいのも本音。でも本には簡単と書いてある出汁を取る工程を読んだだけで、ハードルが高いと感じてしまう私。材料を揃えるところから、そして鰹節を入れた後に絞る工程で登場する布巾も、毎回洗うの?それとも使い捨て?洗うならいつどこでどうやって?ともはや出汁じゃないところばかりが気になります。
そんな私が出汁問題から抜け出すことができた逸品をご紹介します。
野﨑洋光のだしポットについて
「野﨑洋光のだしポット」は、貝印株式会社と日本料理店「分とく山」の総料理長である野﨑洋光さんが共同で開発した、だしポット。
「だしポット」は陶器特有の熱伝導性に注目し厚手の陶器を採用しており、沸騰したお湯を注ぐと素早く放熱し、昆布やかつおなど素材のうまみを最も引き出すといわれる80℃~90℃に保てるようにしたのが特徴で、難しい温度管理の必要がないので失敗することもありません。
貝印株式会社ホームページより
そう、昆布と鰹節を入れて熱湯を注ぐだけなのです。
さすがの不器用の私も失敗のしようがない、素晴らしくシンプルな出汁の取り方👏
容量について
野﨑洋光のだしポットは、500mlと1Lタイプの2タイプ。
我が家は1Lタイプですので、ずっしり重い748g。これに沸騰したお湯を入れるので持ち上がる際に、か弱い方は気合が必要です。
4~5人家族まででしたら、500mlで十分だと思います。ではなぜ我が家は1Lなのか。それは妹からの出産祝いだったので、せっかくなら大きな廿楽(つづら)が欲しいと欲張ったこと、それから隔日でお味噌汁を作れるようにしたため(つまり2日に1回、2日分を作るズボラ家事)です。
その他の注意点
本体ポットはあくまで熱湯を注いで使用する仕様で、直火・レンジ不可。
ただしそのまま冷蔵庫にも保存することができます。
お料理好きの方は多めにとって、他の料理にアレンジができそうですね。(お料理が得意な方はね!)がさつな私からすると、こんなに大きな高級陶器が1日に何回も開け閉めする冷蔵庫に入れるのは危険な気がします。
さらに作り置きにプレッシャーを感じるタイプの私は、都度使う分しか出汁をとりません。
出汁の取り方
出汁の取り方は、すでにお伝えした通り、ただ熱湯を注ぐだけ。
「野﨑洋光のだしポット」の基本のだしの取り方は、4cm X 4cm程度に切った昆布2枚と鰹節10g相当を入れて、熱湯したお湯を注ぎ、蓋をして1分待つだけ。
我が家の場合は、鰹節はスーパーで2.5gずつの小分けパックが50袋入ったお徳用パックを買ってきて、キッチンの調味料コーナー(常温)で保管。毎回その小分けパックを4つ入れています。
使い切りの鰹節と異なり、一度袋を開けると常温での管理はなんだか心配な出汁用の乾物は、フレッシュロック グリーン角型 1.1Lに入れて冷蔵庫でそれぞれ保管。(ちなみにこのプラスチック保存容器も、妹からの出産祝い。私の実家はせっかち一家なので、妊娠の判明と共に妹から送られてきました)これで虫ちゃんからの攻撃も心配せずに、乾物とお付き合いできます。
保存容器を冷蔵庫で保管すると場所を取ってしまうようですが、昆布(暇なときに4cm X 4cmにカット)とおまけで入れているいりこ(これまた暇なときに、お腹の黒いところと頭を取り除いておく)の2種類だけですので、全く気になりません。
熱湯をかけ1分程度で十分と説明書には書いてありますが、我が家では料理を始める前段階でまず出汁をセットし、あっという間に1時間くらいたっていつも調理スタート!(なぜか出汁を取った後に子供に呼ばれたり、洗濯物を取り込んだりしているといつもこのくらいあっという間に過ぎています)
メーカーさん的におすすめなのかは不明ですが、やはり長時間置くと色もさらに濃くなって、出汁が取れている!という満足感に浸れます。
出汁をお鍋に移した後は、ステンレス製のストレナーに残っている昆布や鰹節等を、そのままぽいっと捨てるだけ。毎回だしパックや布を使わずエコで後片付けも楽です。
「野﨑洋光のだしポット」を気に入っている理由
「野﨑洋光のだしポット」の本体は有田焼の陶磁器です。
脱プラスチックの流れもある昨今ですが、まだまだキッチンにはにプラスチック製品が多いのも事実。(軽くて安くて丈夫なプラスチックも、大事に長く使えば良いんじゃないのかなと思います)そんなキッチンに陶器があると癒されるのです。
そして簡単なのに出汁をとっているという特別感に浸れるデザインと材質(とお値段)。
もちろんお味もまろやかで美味しいです。
なかなか自分では買わないお値段とアイテムなので、誕生日や記念日、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、結婚のお祝い、出産祝い…とおねだりしやすいチャンスに、パートナー・友人・家族に買ってもらうのもありだと思います。
実は一度夫が洗っているときにふたをシンク内に落として割ってしまったことがあります。幸い別売りしている通販サイトを見つけて、蓋だけ買うことができましたが、やはり陶器ですので丁寧に扱うように気をつけながら、今後も使っていきたいと思います。
美味しい出汁で作ったお味噌汁と白いごはんにおかずが少しあれば、日々の食事は十分(最低限?)と思って、今日も気楽におだしを取っています。
ここまで勧めておいてまさかの事実
2017年に妹に買ってもらった時には絶賛発売中だったこのだしポット、まさかの販売中止となっていました。一部在庫が残っているお店では買えるようですが、希少品となっています。。。
今のが割れてしまったりしたら、次はこれを買おうかなと思っています。(だしポットではないのですが、ステンレス製のストレーナーも付いているので、取り扱いも簡単そうです。そしてデザインが洗練されていて素敵です。)
もしくは家に使っていない深めの急須があれば、それを使っても大丈夫みたいです。